2022/09/09
帰国子女枠で大学受験を考えている方は必見!受験資格や準備・対策についてご紹介
このように悩む、中学生や高校生、またその保護者の方は多いのではないでしょうか?
実は、帰国子女として大学受験する場合、海外の高校に「最低2年以上」在籍が必要な場合がほとんどです。
帰国子女の大学受験は、1年を通して行われていますが、主に「9月」から開始します。
しかし、海外の高校に進学もしくは編入する場合、学期が日本と異なるため、大学受験のタイミングなどを不安に感じる方も多いでしょう。
この記事では、帰国子女枠で大学受験するための条件と、実際の方法を解説していきます。
これから海外の高校に進学して帰国子女として将来の可能性を広げたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
帰国子女の大学受験の選択肢
帰国子女としての大学受験の主な選択肢は、下記の4つです。
- 帰国生入試(帰国子女入試)
- AO入試(総合選抜型入試、自己推薦入試)
- 公募推薦入試
- 一般入試
1つ目の「帰国子女入試」が、多くの帰国子女が受ける形式です。
どの選択肢においても、学校によって受験資格が異なります。
- 英語力
- 海外滞在期間
- 現地高校での成績
このような一定の条件を提示している、日本の帰国子女枠の大学は多いです。
また、厳密に言うと「帰国子女」と「帰国生」は、言葉の意味が異なります。
- 帰国子女:親の都合で海外の学校に通った人
- 帰国生:私費留学で海外の学校に通った人
まずは、志望校や志望学部のチェックを行ってから、条件を満たせるような海外の高校を選びましょう。
帰国子女の大学受験の選択肢について、それぞれ解説していきます。
※参考:中学卒業後に留学はアリ?必要な費用からメリット・デメリットまで解説!
帰国生入試(帰国子女入試)
帰国子女枠で大学受験するなら、狙いたいのが「帰国子女入試」です。
帰国子女入試の特徴は、下記の通りです。
- 海外の高校でグローバルな視野をもった生徒のための試験
- 英語力のみの試験、面接の場合が多い
たとえば、下記の大学が帰国子女入試を行っています。
<私立大学>
早稲田大学・慶応義塾大学・上智大学・法政大学・青山学院大学
<国立大学>
東京大学・一橋大学・横浜国立大学・お茶の水女子大学
AO入試(総合選抜型入試、自己推薦入試)
「AO入試」は、大学が独自に決めた合格基準に沿って行われる試験です。
特徴は下記の通りです。
- 原則は学力入試なし
- 資格、スキル、海外留学など経験を重視
試験の呼び名はさまざまで、「総合選抜型入試」「自己推薦入試」などとも呼ばれます。
公募推薦入試
「公募推薦入試」は、出身高校から推薦をもらって行う大学受験で、下記の2種類があります。
- 公募制一般推薦:大学の条件、評定平均を基準とする
- 公募制特別推薦選抜:スポーツ、文化活動、資格を重視する
人気のある大学の学部は倍率が高くなりやすい入試なので、一定の学力と高い英語力が必要になるでしょう。
一般入試
「一般入試」で、日本の高校生と同じように大学受験することも可能です。
しかし、受験内容が日本の高校に合わせて作られているため、海外の授業内容が活かせないことが多いです。
よって、受験勉強を1から進める必要があり、難易度は高くなるでしょう。
受験資格を持つ高校生の特徴
受験資格を持つ高校生には、下記のような特徴があります。
- 日本国籍を持っている人
- 海外の高校で2年以上就学している人
- 海外の高校を卒業する人
- 日本の高校の在籍期間が1年未満の人
帰国生(帰国子女)の受験資格は上記の様な条件を満たす必要があり、自分の意思で海外進学する生徒がほとんどです。
また、大学出願は留学先で行います。英語試験のスコアが必要な場合がほとんどで、特に、帰国生(帰国子女)としての入学条件を満たしていない場合、海外経験があっても帰国子女入試の受験ができません。
また、実際に英語力がどれほどあるか、現地でどのような経験をしたかも重要視されます。
※参考:高校留学を失敗させる人・成功させる人の特徴3選【体験談】
受験資格を持つ高校生の特徴を確認しながら、実際に気を付けるべきことをみていきましょう。
日本国籍を持っている人
受験資格のほとんどに「日本国籍」を持っている、もしくは「日本の永住権」を持っていることが挙げられます。
海外の高校で2年以上就学している人
一部の私立大学の一部では、1年未満の海外経験でも帰国子女枠として受け入れていることもありますが、帰国子女入試では、その多くが「海外での就学期間2年以上」と定めています。
この就学期間は、中学生時代の就学期間もカウントの対象になるケースや在学継続年数でカウントされるケースなどがあり、細かく条件が異なる場合があります。
帰国子女(帰国生)としての受験を検討している人は、希望している大学の受験資格を事前に確認するようにしましょう。
また、ホームページなどを見ても明確に分からない場合は、直接大学に問い合わせるようにしてください。
海外の高校を卒業する人
海外の高校で2年以上就学している人という特徴のほかに、海外の高校を卒業する人、または卒業見込みの人という特徴があります。
特に国立大学の受験の場合、海外の高校を卒業しているというのはほぼ必須と言えます。
また、海外高校の在籍期間としては、最終学年を含んで2年以上継続して在籍しているという条件が設けられることが一般的です。
すでに高校を卒業している場合は、卒業後2年未満などの条件を設けている大学も多く、募集要項の条件に合っているかは各大学のホームページをしっかりチェックするようにしましょう。
日本の高校の在籍期間が1年未満の人
海外渡航前または帰国後に日本の高校に在籍したことがあるか、もし在籍していたのであればその期間は1年未満であるか、ということを募集要項に挙げている大学が多いです。
海外高校の卒業を必須とする大学は、帰国後の日本の高校編入を認めていません。
そのため、帰国後に日本の高校に在籍していた場合はほぼ受験資格が認められませんので注意が必要です。
私立大学の中には、帰国後の日本の高校在籍を認める大学がありますので、もし条件が合わない様であれば、私立大学で条件に合うところがないかチェックするようにしてください。
帰国子女入試で大学を受験する際に必要な能力
帰国子女入試で大学を受験する際に必要な能力は、「日本語能力」「学力」「英語力」が挙げられます。
帰国子女のほとんどの人は日本語は話せると思いますが、大学受験には志望理由書や小論文を提出することがほとんどです。
海外の留学生活が長くなると英語でのコミュニケーションが日常となり、基本的な日本語や漢字の使い方を忘れてしまう場合もあります。
「日本語能力」が大丈夫なのかは大学側が確認する事項のひとつになっています。
また、数学や理科などの学力試験を設け、大学で学べるだけの「学力」があるかをチェックする大学もあります。
そして、帰国子女入試においてもっとも見られるのが「英語力」。高い英語力を持っていることは、帰国子女入試において必須の前提条件となっています。
次に、帰国子女入試でよく使用されるTOEFLとIELTSのスコアについて見ていきましょう。
TOEFLのスコア
TOEFL試験では、最低でも60点以上の得点を目指しましょう。有名私立大学の中には、TOEFL試験の最低合格点が79点以上と設定されているところもあります。
さらに難関大学の場合、明確な最低基準を公表していないところも増えていますが、目安としては100点から105点程度の得点が求められると言われています。
<大学別のTOEFL目標スコア目安>
- 難関国立大学:100点以上
- 難関私立大学:90点以上
- 中堅私立大学:75点以上
- 有名私立大学:65点以上
IELTSのスコア
IELTSの場合は、6.5~7.0以上を目指すことをおすすめします。
例えば、東大早慶帰国子女入試などに定められている基準としては、海外の高校を卒業している人(3年以上滞在)としてスコア6.5以上を目指すのが良いとされています。
IELTSのスコアの有効期限は2年間あります。
難関大学ではIELTSのスコアで最終合否を決める場合があるため、早めに準備を行い、なるべく高いスコアをとったものを提出しましょう。
帰国子女の大学受験を受ける際の準備や対策は?
帰国子女の大学受験を視野に入れている場合は、その準備と対策を覚えておく必要があります。
まず最初にしておきたいことは、希望する大学の帰国子女枠の条件を確認することです。
もしあなたが希望の大学があったとしても、日本の高校に在籍していた年数などで最初から条件を満たしていない場合、条件の合う別の大学を目指す必要があります。
また、帰国子女の大学受験に必要な3要素である「日本語能力」「学力」「英語力」を早くから身につける様に対策しましょう。
目指す大学が小論文があるようであれば、海外にいても小論文対策をする必要がありますし、海外の高校での授業で、日本の大学でも通用する学力を身につける必要があります。
また、英語力に関しては日常会話ができる、というだけでは不十分です。TOEFLやIELTSなどの英語資格試験でスコアをとれる様に、テスト対策をしましょう。
また、TOEFLやIELTSは海外のほとんどの国で受験可能です。
実際に何度か受験してみて、テスト慣れをするのと同時に、高いスコアを提出できるように今から準備をしておきましょう。
将来的に帰国子女入試の選択肢をお考えの方へ
帰国子女としての大学進学は、将来の選択肢を広げるためにとても魅力的な進路です。
海外の高校を卒業している学生はまだ少なく、競争率も低くなりワンランク上の大学に入れることも少なくありません。
しかし、海外進学する本人の意思が固まっていない場合、現地の高校で大学受験の準備ができないまま、あっという間に卒業になってしまうこともあります。
よって、帰国子女入試を実現するには、本人の強い意思と現地での行動力が必要不可欠です。
また、自分に合った海外の高校選びをすることも重要になるでしょう。
海外の高校に進学するために気を付けること、実際に高校留学ができる「フィジー」について、詳しく解説していきます。
※参考:【海外の高校に編入したい人向け】受験から入学までの流れを解説!
本人の意思が何より大切
親元を離れて海外で暮らすには、本人の強い「自立心」が欠かせません。
注意してくれる人もそばにいないため、自分の間違った行動に気づくことも難しいでしょう。
よって、本人がどれだけ強い意思をもって将来に向けて努力できるかが大切です。
日本の高校と同じく、ただ卒業するだけでは有利にならない
目的をもたずに海外の高校を卒業するだけでは、帰国子女枠で大学受験を成功させることは難しいでしょう。
理由は、海外進学する人の多くは目標を明確にもっていて、自分のアピールポイントを相手に伝えることができるからです。
たとえば、帰国子女枠の英語面接では、下記のような質問をされることがあります。
- 海外の高校で学んだことは?
- 学生生活で頑張ったことは?
- 海外経験を今後どう活かしたい?
また、授業で良い成績をとることはもちろん、帰国子女枠の受験に備えて英語力試験(TOEFLやIELTS等)でスコアを取っておく必要もあります。
よって、ただ海外の高校に通うのではなく、「部活動」「ボランティア」などで経験を積んでおくことが大切です。
一つの選択肢としてのフィジー高校留学
弊社のフィジー留学では、現地の高校卒業後、帰国子女枠で大学合格を果たした生徒も多いです。
主な実績は、下記の通りです。
早稲田大学 | 国際教養学部 | AO入試 |
国際基督教大学 | 教養学部 | 帰国子女入試 |
立命館アジア太平洋大学 | 国際経営学部 | AO入試 |
上智大学 | 文学部 | 帰国子女入試 |
明治大学 | 法学部 | 帰国子女入試 |
※参考:卒業後の進路 | フィジー中学・高校留学|留学費が安い国「フィジー」で夢を実現!
ハードルが高い高校留学ですが、 フィジーの高校は「英検4級レベル」から入学することができ、学校の授業以外で英語を学ぶためのクラスを受けることもできます。
よって、英語力が不安な生徒も、現地でしっかり英語の基礎から学ぶことができるのが強みです。
また、費用面であきらめてしまう人が多い高校留学ですが、フィジーは格安で留学できる国として知られています。
アメリカの「3分の1」ほどの費用で高校留学できるので、金銭的な負担も少ないのがメリットです。
これから帰国子女枠での大学受験を考えている方、海外留学に興味がある方は、ぜひ無料相談をしてみてください。
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