2020/10/18
フィジーでの高校ラグビー留学の魅力(後編)
フィジーでの高校ラグビー留学の魅力(前編)では、フィジーでの特殊な高校ラグビー事情やグランドなどの環境面・費用について紹介しました。
今回の記事では、現在フィジーで高校留学をしながら実際にラグビーをプレーしているKensakuくんへのインタビューをもとにコロナウイルスの影響の中で現在フィジー高校ラグビーはどのような形で練習や公式戦を行なっているのか、またラグビーをフィジーで本格的にプレーしたい人向けにどのようにして練習に参加できるのかについて詳しく紹介します。フィジーでラグビーを高校留学しながらプレーしたい方は参考にしてみてください。
Kensaku君
高校一年生からバ・プロヴィンシャル(通称:バプロ)高校に通い、今年卒業予定。卒業後は海外の大学に進学を希望している。
ラグビーに関しては小さい頃から日本でプレーし、高校からフィジーで高校留学をしながらラグビーを続けている。全国大会出場や地区代表に選出されるなどフィジーでラグビーをプレーする日本人のパイオニアとして活躍中。
目次
フィジーの練習事情
Kensaku君が現在通っているバプロ高校で行われている練習について紹介します。(各学校によって練習日程や練習メニューは異なります)
チーム活動日程
フィジーでの高校ラグビー留学の魅力(前編)でも述べましたが、フィジーの高校は毎年シーズン前にラグビーをプレーしたい人が自主参加する形でチームが形成され、オフシーズンになるとチームは解散します。そのため、各選手のフィットネスを強化するとともに毎週土曜日の試合を意識した練習が行われています。
以下、週によってメニューは変わりますが、バプロ高校の練習メニューの一例を紹介します(一週間ごとの練習プランが組まれています)
※週によっては火曜日からラインアウト等のセットプレーごとの練習も行う
フィジーの大会・シーズン事情
フィジーで行われる高校ラグビーの大会やシーズンの日程は以下の通りです。
フィジーでは13人制ラグビーと15人制ラグビーのシーズンが異なっているため、13人制ラグビーと15人制ラグビーの両シーズンに出場することができます。基本的には高校別で大会が行われており、全国大会まで開催されています。
オフシーズンでどのようにしてラグビーを継続することができるのか
オフシーズンは基本的にチームが解散するため、部活のない学校生活を送ることになります。仮にラグビーをオフシーズンにプレーしたい場合は、大人のチームに入ってセブンズ(7人制ラグビー)をする、もしくは公園や広場で行われているタッチフット(簡易ラグビー、接触プレーなし)に参加するしかありません。
コロナウイルスの影響と現在
※全国大会は中止となってしまいましたが、Skipper Cup(地区代表の大会)は例年通り行われており、現在は地区代表チームによるSkipper Cupに照準を合わせた練習が行われています。
日本でのラグビーの活動同様、フィジーでもコロナウイルスの影響があって活動が自粛されていました。全国大会も中止となり、大きな影響を受けました。
現在は国内のコロナウイルスの感染者もゼロとなり、特に大きな制限もなくいつも通りのラグビー生活を送ることができます。
コロナ自粛後のラグビーの試合の様子
フィジーでラグビーをしたい人向け!練習等への参加方法
フィジーでラグビーを本格的にプレーしたい人向けに今回インタビューしたKensaku君がどのような形でフィジーの高校の練習に参加することができたのか紹介します。
毎年変化するラグビーのチームメート
フィジーの高校のラグビーチームのメンバーは基本的に毎年自主参加であり、誰でも参加できます。日本人であっても受け入れられ、レベルの高いラグビーに触れることができます。特に日本人留学生を受け入れているバプロ高校では、大きな問題や制限なく参加できるそうです。
Kensaku君の場合
バプロ高校の通っているKensaku君はラグビーをプレーしたいと自らの意思を伝えた結果、「明日からでも参加しなよ」と歓迎されました。(フィジー人の日本人に対する印象はとても良いです。)
フィジー人は日本人がラグビーすることが珍しいと感じていますが(日本人がラグビーボールを持つだけで盛り上がります)、日本人であっても他の選手同様に練習だけではなく試合にも出場することができます。周りのチームメートからも受け入れられ、フィジーでは充実したラグビー生活を送れます。
Kensaku君からのフィジーでラグビーする人へのメッセージ
インタビューの最後に今後フィジーでラグビーをプレーしたい人向けにKensaku君からメッセージをいただきました。
「日本には、フィジーにはないパスのテンポや細かいブレイクダウンのスキルがあり、世界に誇ることができます。スキルに忠実になりながらもフィジアンに負けないラグビーの愛、アグレッシブさがあれば誰でも活躍できるし、フィジーでラグビーを楽しむことができます。」
パスを放るKensaku君 ローカルの選手に馴染んでいます
まとめ
フィジーには日本にはない高校ラグビーの魅力がたくさんあります。
フィジーは、現地の高校に通いながらレベルの高い環境でラグビーをプレーしたい人にぴったりの場所です。英語力の向上だけではなく、新たな価値観や今までになかった視点を見つけることができます。
今回の記事で少しでもフィジーの高校ラグビー事情について知り、フィジーの高校ラグビー留学に興味を持っていただけたら幸いです。
フィジー高校留学生kensaku君へのインタビュー(9/3)をもとに作成
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