2020/12/06
フィジー高校留学先「バ・プロヴィンシャル高校」のご紹介
フリーバードは、2010年から現在に至るまで現地の中学・高校にて日本人留学生を受け入れるプログラムを実施しています。
フリーバードのプログラムで高校留学をする際、どのような高校で留学をするのか気になる方が多いと思います。
今回の記事では、留学生受け入れ校の一つであるフィジー現地の公立高校バ・プロヴィンシャル高校(通称:バプロ)について紹介します。フィジーで高校留学を検討している方は参考にしてみてください。
基本情報・特徴
参照:https://www.freebirdsecondary.com/school/
年間スケジュール
※祝日は休み
※フィジー政府・教育省の都合により、変更になる可能性あり
フリーバードとの共同運営
フリーバードは2004年からフィジーにおいて自社の語学学校を運営し、フィジー社会に貢献してきました。そして、その実績がフィジー教育省に認められ、2010年9月からフィジー政府と共同でバプロの運営を行なっています。そのため、日本人の留学生の受け入れが活発に行われています。
特徴
① 長年にわたる日本人留学生受け入れ実績(日本人留学生の多さ)
フリーバードとフィジー政府が共同で運営していることから毎年日本人留学生の募集がされ、多くの日本人が入学しています。全ての授業と現地の生徒との会話は全て英語で行われるため、日本人留学生が多くてもしっかりと英語力を伸ばす環境が整っています。
② 日本人に限らず、周辺国からの積極的な留学生の受け入れ
バプロは日本人だけでなく、周辺国からも留学生を受け入れています。様々な国からの学生が共に勉強し、学校全体がにぎやかな雰囲気となっています。
バプロ紹介動画
時間割・カリキュラム
時間割やカリキュラムに関しては、日本の高校とは大きく異なります。最初は戸惑いを感じるかもしれませんが、すぐに慣れることができます。
時間割
フィジーは曜日ごとの時間割ではなく、Day 1~5 の Day ごとに時間割(Timetable)が組まれています。1日のスケジュールに関しては学校行事などで変更になる場合があります。
<2020年度> 月曜日〜金曜日
国旗掲揚(毎朝)
国旗掲揚のラリ(太鼓)が鳴っている間は、国旗掲揚台の方角に向かって立ち止まってください。
バスライン(毎日帰宅前)
帰宅前に集会スペース(Assembly Area)で、終礼があります。終礼が終わっ てから教師の指示に従い、帰宅してください。
全校朝礼(毎週金曜日朝)
毎週金曜日の朝は全校朝礼が行われますので、集会スペース(Assembly Area) に集合してください。
留学生集会(毎週木曜日バスライン時)
毎週木曜日のバスライン時は、留学生集会が行われます。大切なアナウンスが行われるので、必ず集合をしてください。
カリキュラム
科目は必須科目(Compulsory Subjects)と選択科目(Selective Subjects)に分かれています。選択科目はYear 9および10、Year 11および12で固定となっており、一度決めた選択科目を途中で変更することはできません。また、選択科目の組み合わせによって所属するクラスが決定されます。
<2020年度> Year 9 & 10
<2020年度> Year 11 & 12
※ フィジー教育省または学校の都合により、変更となる可能性あり
※ フィジーで高校3年生(Year12)を修了するとフィジーの高校卒業資格が与えられる
(日本の高校卒業資格と同等)
ESLクラス
すべての留学生は入学時において留学生向けの英語の特別クラス ESL(English as Second Language)を受講します。(必須科目の一つである英語の授業の時に行われる)
ESLクラス特徴
✳︎習熟度別に3レベル(Lower, Intermediate, Upper)に分かれ、入学時のテストによって所属するクラスが分かれる
✳︎ESL レベルを上げたい場合、定期試験で一定以上の成績をとる必要がある
✳︎ Upper クラスを修了した学生は希望により、英語をローカルクラスで受講することが可能
通うにあたっての注意事項
ここでは、バプロに通うにあたっての注意事項を紹介します。ルールを守りながら、フィジでの留学生活を楽しんでみてください。
お客様という意識ではなく、現地の学生と同じ行動をとること
バプロに通うにあたって、周りからは日本人留学生として特別扱いされるのではなく、一生徒として扱われます。そのため、基本的に現地の学生と同じ行動をとるようにしてください。掃除を始め、学校で行われる行事には積極的に参加し、留学生活を楽しんでください。
紛失や盗難の恐れがあるため、高額な金銭を学校に持ち込まないこと
これは日本の高校でも同じことが言えますが、不必要なものや高額な金銭を学校に持ち込まないようにしましょう。全て自己責任であり、問題に巻き込まれないように自分自身で対策をしっかりしてください。
※売店で軽食を買う場合や緊急時のタクシー代を考慮したとしても、5~15 ドル程度分の硬貨のみで十分です。
日本の時と同様に学校の校則を守りながら生活すること
バプロにも日本の高校同様に校則が存在します。以下、バプロの校則の一部について紹介しますので、ルールを尊重し、守るようにしましょう。
服装
・指定された制服とサンダルを着用すること
・アクセサリーの着用、化粧、ネイルをしないこと
※女子の場合は、両耳たぶにシルバーまたはゴールドのスタッドタイプのピアスのみ着用可能。上記以外は禁止。
髪型・髪色
・ 整髪料を使用しないこと
・染髪をしないこと
・ 男女ともに指定された髪型でいること
男子:きれいに整えた髪型であること(モヒカン、スキンヘッド、ツーブロック等禁止)
女子:髪が肩にかかる長さの場合、三つ編み・お団子(1 つ)、1 つ結びまたは 2 つ結びにすること
通信機器の持ち込み禁止
スマートフォン・タブレット端末などの通信機器の校内への持ち込みは禁止
外泊の禁止
・学生は定められたホームステイに宿泊すること(夜 8:00~翌朝 6:00 は外出禁止時間のため、ホームステイからの外出は認めらない)
・外泊は法人登録のあるホテルのみ認められ、友人宅などの宿泊は認められない
何か困ったことがあれば、遠慮せずにサポートオフィスを活用すること
バプロには、留学生に対するサポートを行うサポートオフィスがあります。サポートオフィスでは、原則、ホームステイや学校生活、進路などに関するカウンセリング・相談を受けて います。困ったことがあれば、遠慮せずにサポートオフィスに行ってみてください。
バプロに通うにあたって、日本とは全く異なる行動をしなくてはいけないということはありません。日本の高校と異なる点も多くありますが、同時に似ている点もあります。最初は慣れないかもしれませんが、徐々に慣れていくにつれて学校生活が楽しくなり、友達ができて英語を大きく上達させることができます。
バプロで留学している学生
先ほども述べましたが、バプロに通っている日本人留学生は全体生徒数の約2割です。その中でも現在(2020年11月26日)バプロに通い、活躍しているKensaku君を紹介します。
Kensaku君
高校一年生からバプロに通い、今年卒業予定。卒業後は海外の大学に進学を希望している。留学中は、常にラグビーと勉強の両立をしており、ほとんど話せなかった英語も周りとスムーズに英語でコミュニケーションが取れるまでに成長。バプロはラグビー強豪校であり、日本人留学生という立場でありながらラグビーの試合に出場し続け、全国大会出場や地区代表に選出されるなど多くの実績を残している。
以下、Kensaku君へ行ったインタビューに基づき、バプロでの留学生活を紹介します。
バプロでの一年目
授業
英語で授業を受けることに慣れておらず、授業についていくので必死でした。黒板に書いてあることも辞書を使ってようやく理解することができ、大変苦労していました。その中で周りとのコミュニケーションを増やし、英語を上達させようとわからないことを積極的に現地の友達にひつこく理解するまで聞いていました。
ラグビー
小さい頃からラグビーを日本でプレーしていたこともあり、フィジーでもラグビーをプレーしたいと考え、自らバプロのラグビー部の練習に参加したいと言って練習に参加していました。ラグビーを通してフィジーの現地の人と一緒に生活をするにつれてフィジーの文化に溶け込み、慣れることができました。
バプロでの二年目以降
授業
二年目以降は授業スタイルに慣れたことと英語が上達したこともあり、先生の言っていることを理解できるようになりました。辞書を使わなくても英語の意味がわかるようになり、英語を使ってスラスラと問題を解くことができるまでに上達しました。
ラグビー
二年目以降もラグビーの試合に出場し続け、13人制、15人制ラグビーの両方で全国大会に出場することができました。ラグビーがフィジー生活の一部となり、バプロでの活動にとどまらず、地区代表の一員としてラグビーをプレーしていました。ラグビーを通して輪を広げることができました。
今後
海外の大学に進学予定です。フィジーで途上国から見る世界観を学ぶことができたため、現在将来が読めない中、基本となるビジネスを学びたいと思い、海外の大学でビジネス学を専攻したいと考えています。日本の大学も考えましたが、せっかく3年間学んだことを継続して海外で学びたいという気持ちが強く、もっとコミュニティを広げたいと思っています。
Kensaku君からフィジー留学者へのメッセージ
フィジーは新たな価値観を獲得する、新しい自分を探したい人に向いています。フィジーでの留学を通して多くの現地の友達をつくることができ、今までになかった視点を見つけることができました。フィジーでのラグビーを含めて自分が変わりたいと思って留学中に真剣に努力すれば、大きく自分を変えることができます!恐れずに積極的にチャレンジしてください。
もともと将来やりたいことがあまりなかったことが悩みであったKensaku君でしたが、バプロに留学し、会計学や経営学を学んでいる中で自分のやりたいことを見つけることができました。パイオニアとしてフィジーでのラグビーで多くの実績を残し、フィジーと日本をつなぐことに貢献しました。
Kensaku君に関する記事は以下の通りです。
<フィジー留学の魅力>なぜ高校留学先としてフィジーを選ぶのか?
Kensaku君(左)
まとめ
今回はフィジーでの高校留学先の一つであるバ・プロヴィンシャル高校について紹介しました。フリーバードとフィジー政府が共同運営していることもあり、日本人留学生の受け入れ体制は整っています。
フィジーで高校留学を検討される方は、バプロで楽しい留学生活を送ってみてはいかがでしょうか。
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