2021/03/06

高校留学は大学受験に有利?卒業後の帰国者の進学について

「英語を身につけたい」「海外で自分の視野を広げたい」など高校留学をしてみたい気持ちは強いけど、「卒業後の進路が心配...」という方も少なくありません。

「実際のところ、高校留学の経験は大学受験にどのよううに影響してくるのか?有利に働くのか?」

上記のように思い悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

高校留学をした場合、どのような方法で、どのような大学や専門学校に進学するのか、詳しく説明します。

高校留学は大学受験に有利になる

高校留学は、大学受験において有利に働くケースが多いです。

大学によっては、帰国生入試や英語力の優遇制度などが設けられており、一定の条件を満たすことで大学受験を有利に進められることも。

特に、総合型・学校推薦型選抜において、高校留学を経験した学生は大学側が求める人物像と合致しやすい傾向があります。

また、高校留学を通して身につけた英語力や資格は、推薦型選抜の入試制度だけでなく、一般選抜においても強い武器となります。

※大学によっては、高校の卒業要件に基準を設けているところもあり、一概に有利であるとは言いきれません。

高校留学は大学受験に有利になる理由

高校留学が大学受験に有利になる理由は、主に3つあります。

  • 留学で身につく能力が総合型・学校推薦型選抜で重視されている
  • 筆記・面接試験で生きた英語力が役立つ
  • 出願時に英語資格のスコアを活かせる
  • 総合型・学校推薦型選抜では、異文化能力やコミュニケーション能力、学習意欲、主体的に考えて行動する力など、高校留学で培える能力が求められています。

    特に、フィジー留学など、日本での当たり前が通じない途上国での留学で苦悩や困難を乗り越えた経験は、自己をアピールする材料として有力です。

    グローバルな人材を求める大学では、総合型選抜や二次試験として英語での面接や英語小論文などが課されることも。

    2020年度実施の国立大学の英語入試からは、英語4技能(聞く・読む・話す・書く)の総合的な評価が重視されるようになっているため、留学で英語力を伸ばすことで、自分の目指す大学へ近づくことができます。

    また、最近では、一般選抜においても英検やTOEFLなどの英語資格のスコアの提出を求め、有資格・ハイスコア者を優遇する大学も増えています。

    こうした背景から、高校留学はますます大学への近道になり得ると言えます。

    帰国生入試など英語力を前提としている入試も少なくなく、留学先で「生きた英語」を学ぶことは非常に有利に働きます。

    大学進学の種類

    高校留学をする学生にとって、大学進学の方法は多岐に当たります。

    1. 推薦入試
    2. 一般入試
    3. AO入試
    4. 帰国生入試
    5. 海外進学


    上記5つは高校留学をする学生が利用する、大まかな入試制度です。

    推薦入試

    自分の高校の学校長に推薦されて受験する方法です。

    指定校推薦と公募推薦の2つに分類されます。

    指定校推薦は、大学側が指定した学校の生徒のみに出願資格があるのに対して、公募推薦は学校長に推薦さえされれば受験することができます。

    指定校推薦の場合は「合格率はほぼ100%」という特徴がありますが、実際は高校大学間の信頼関係の上で成り立っており、高校留学している生徒にはあまり門戸が開かれていません。

    交換留学など日本の高校を卒業する予定の人は、高校の指定校推薦枠を利用できるかもしれないので、詳しくは学校の先生に相談してみましょう。

    推薦入試では、一般入試と違って、高校の学習状況や課外活動など日ごろの努力を評価されます。

    高校の成績に加えて、小論文と面接が課せられて、学生の思考力や表現力、個性や性格を評価されることも多いです。

    推薦入試は、AO入試と比べて、高校時代の成績が重要視される傾向にあります。

    一般入試

    留学先で正規の高等学校を卒業すれば、基本的に日本のすべての大学の入学試験を受験する資格ができます。

    これを「帰国生入試」と区別して「一般入試」と呼びます。

    前述したように、全国統一マーク形式のセンター試験(一次試験)と大学独自の二次試験の2種類の試験を受験して総合的に判断されます。

    外国の学校を卒業した学生が、一般の受験者に交じって入学試験を受けるためには、日本の教育課程に沿った勉強をやり直す必要があります。

    そのため、一般入試を利用しようとする留学生の多くは、1年間浪人をしています。

    AO入試

    AO入試(アドミッションズ・オフィス入試)は、1990年度の慶応大学から始まった、日本では比較的新しい入試方法です。

    出願者自身の人物像を大学側が求める学生像(アドミッション・ポリシー)と照らし合わせて合否を決めるもので、成績のみならず、志望理由書、面接などにより、資質・適性も重視した選考です。

    そのため、推薦入試と比べて面接の回数が多く、自身がどんな人物なのか徹底的に見られます。

    一般的に、1回〜3回面接が行われる「対話重視型」と、小論文やエッセイを中心に評価をする「書類・論文重視型」に分かれます。

    AO入試は各大学で選考方法が全く異なるので、志望大学の募集要項や入試形式をしっかり確認した上で、臨むようにしましょう。

    帰国生入試

    外国の高校を卒業した学生は、留学経験を生かして帰国生入試を受験する人がいます。

    もともとこの入試は、保護者とともに海外で生活し海外の学校に就学した生徒の受験学習の負担を軽減するために1971年に上智大学で設けられました。

    受験方法、選抜方法、募集人数、出願状況は各学校、学部・学科によって異なるので、自分が受験したい大学、学部・学科について、事前によく調べておくことが必要です。

    帰国生入試は、例年9月から3月まで長い期間あるため、帰国生入試を勝ち抜くには綿密な受験計画と入念な下調べが必要です。

    選考方法にあたっては、「国家統一試験などの海外成績」と「大学が実施する入試の成績」の2つの大きな要素があり、この2つの要素のバランスが大学ごとで異なります。

    留学先での成績を重視する大学には、慶應義塾大学・国際基督教大学(ICU)・上智大学があり、中には書類選考によって学生を評価する大学もあります。

    大学が実施する入試の成績を重視する大学は、一橋大学や各大学の医学部などがあり、海外の成績だと基準が様々なため、入試の成績に重きをおく大学が多い印象です。

    また、東京大学や京都大学など、海外成績をもとに書類選考し、さらに大学で実施する入試を課す方法を採用する大学も増えてきました。

    TOEFLIELTSといった民間の英語能力判定テストの点数を重要視する大学も増えてきており、帰国生入試を利用しようと考えている生徒は、志望大学の同行を定期的にチェックする必要があります。

    海外の大学に進学する

    高校留学経験者にとっては海外大学進学も選択肢の1つです。

    高校卒業資格や指定の英語能力判定テスト(TOEFLIELTSなど)のスコアが揃っていれば、海外の大学に挑戦することができます。日本の大学のように入学試験はなく、書類審査のみです。

    国によって受験資格は非常に異なりますが、各国の受験資格を満たせていれば留学先国以外の大学へも進学することができます。

    海外の大学進学を目指す学生の多くは、エージェントに相談して出願やビザ申請の手続きをしています。

    高校留学にはフィジーがおすすめ

    これから高校留学を考えているなら、フィジー留学がおすすめです。

    理由を3つ紹介します。

    英語力をしっかり伸ばせる

    フィジー留学では、英語力をしっかり伸ばせる環境が整っています。

    現地での高校生活に馴染めるか不安な人でも、フレンドリーなフィジー人講師やスタッフなどとしっかりコミュニケーションを取りながら英語を勉強できます。

    実践的に使える英語力を身につけることで、大学受験でアピールポイントとして活用できます。

    人間としての成長もできる

    途上国のフィジーでは、人間としての成長も期待できます。

    不便さや異文化によるさまざまな壁にぶつかり、困難を乗り越える経験をすることで、自ら考え行動する力が育まれます。

    途上国での留学経験は、帰国後の総合型・学校推薦型選抜において大きなアピールポイントになります。

    費用

    フィジー留学では、アメリカやオーストラリアなどの英語圏への留学と比べて費用を大幅に抑えられます。

    高校留学をする場合、学費や滞在費、渡航費などを含めて年間150〜600万円ほどの費用が必要です。

    たとえば、アメリカに1年間高校留学をする場合、200〜600万円の費用がかかりますが、フィジー留学なら留学費用を年間150万円にまで抑えられます。

    フィジーは、各国と比較して留学費用が圧倒的に安く、予算内で長期留学も実現しやすいのが魅力です。

    参考記事:【比較】高校留学の費用を国ごとに紹介!安い3カ国も厳選

    進学実績

    フィジー中学・高校留学を終えた学生は、様々な進路を辿っています。

    その多くは、下記のようなことをアピールし、それぞれの将来につなげています

    • 留学中に得たスピーキング力
    • 英語資格の点数
    • 留学経験や視野の広がり

    その多くは、留学中に得たスピーキング力や英語資格の点数、留学経験や視野の広がりをアピールしてそれぞれの将来につなげています。

    フィジーで高校留学を終えた学生の大学進学先は、以下の表を参考にしてください。

    国内大学
    早稲田大学国際教養学部AO入試
    政治経済学部 国際政治経済学科AO入試
    明治大学政治経済学部AO入試
    青山学院大学経済学部 経済学科帰国生
    国際政治学科自己推薦入試
    公共・環境経済法学部 政治学科英語運用能力特別入学
    商業・貿易学科英語運用能力特別入学
    横浜市立大学国際総合学部 国際教養学科AO入試
    中京大学経済学部 経済学科帰国生入試
    甲南大学文学部 社会学科帰国生入試
    文学部 英語英米文学科帰国生入試
    西南学院大学法学部 法律学科帰国生入試
    日本大学国際関係学部 国際教養学科帰国生入試
    観光学部 観光学科帰国生入試
    駒澤大学グローバルメディアスタディーズ学部帰国生入試
    創価大学国際教養学部帰国生入試
    国士舘大学21世紀アジア学科AO入試
    大東文化大学看護学部自己推薦
    経営学部 経営学科AO入試
    白百合女子大学文学部 英語英文学科AO入試
    桜美林大学リベラルアーツ学群AO入試
    東京未来大学モチベーション行動科学部AO入試
    デジタルハリウッド大学デジタルコミュニケーション学部 デジタルコンテンツ学科AO入試
    神奈川大学経営学部 国際経営学科AO入試
    神田外語大学イベロアメリカ言語学科 スペイン語専攻AO入試
    敬愛大学国際学部 国際学科AO入試
    日本文化大学法学部AO入試
    愛知学院大学文学部 グローバル英語学科AO入試
    名古屋音楽大学音楽学科 ジャズ・ポピュラーコースAO入試
    椙山女学園大学人間関係学部 心理学科帰国生入試
    京都産業大学外国語学部 国際関係学科帰国生入試
    大和大学政治経済学部一般入試
    関西大学政策創造学部AO入試
    関西外国語大学外国語学部 英米語学科帰国生入試
    英語国際学部 英語国際学科帰国生入試
    京都外国語大学国際貢献学部 グローバル観光学科帰国生入試
    外国語学部 英米語学科帰国生入試
    大阪経済法科大学経済学部 経済学科帰国生入試
    天理大学国際学科 地域文化学科AO入試
    神戸学院大学人文学部 人文学科AO入試
    流通経済大学法学部 ビジネス法学科AO入試/帰国生入試
    立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部/国際経営学部AO入試/推薦入試
    沖縄大学国際コミュニケーション学科AO入試
    国内専門学校
    国際短期大学国際観光コースAO入試
    平安女学院国際観光学部 国際観光学科帰国生入試
    関西外国語短期大学英米語学指定校推薦
    日本外国語専門学校英語本科 公務員専攻AO入試
    国際ビジネス科 総合ビジネス専攻AO入試
    首都医校看護学部 高度専門士看護学科AO入試
    東京IT会計法律専門学校千葉校法律学科 公務員初級コースAO入試
    ハリウッドビューティー専門学校美容科推薦入試
    神田外語学院ホテル科推薦入試
    アジア・ヨーロッパ言語科推薦入試
    英語専攻科推薦入試
    大阪eco動物海洋専門学校海洋生物保護専攻AO入試
    布池外語専門学校文化教養専門課程 オーバーシーズ学科AO入試
    神戸リハビリテーション福祉専門学校介護福祉科AO入試
    大原簿記専門学校公務員事務系AO入試
    NIC International College in Japan特待生入試チャレンジB
    ircインターナショナルリゾートカレッジグローバルビジネス科
    東放学園音響専門学校音響芸術科推薦入試
    日本リハビリテーション専門学校作業療法学科AO入試
    海外大学
    Orange Coast College(アメリカ合衆国/カリフォルニア)Business
    国立台北科技大学(中華民国/台北)応用英語学科
    Help University(マレーシア/クアラルンプール)International Business

    フィジーでの高校留学から大学受験までの流れ

    高校留学後、帰国生入試に望み、日本の大学に合格した先輩の例を紹介します。

    〜4月大学の調査
    4月〜7月下旬入試要項入手
    5月~7月受験大学・学部の絞り込み
    8月~出願および試験開始

    帰国生の入試に向けた勉強

    選考方法は、第一次が書類審査、第二次が面接や試験という形式が多いです。

    二次試験の内容は、下記のように多岐に渡り、受験する大学に応じた対策が必要です。

    • 英文のエッセイ
    • 日本語の小論文
    • 英語・理科・数学

    最近は、夏休みなど一時帰国している間に日本の予備校に通って、帰国生入試の受験対策クラスを受講する生徒も少なくありません。

    通信教育やオンラインでの学習サイトを使って、受験対策する生徒も増えてきました。

    各大学で必要とされる英語力も異なり、非常に高い英語力を求めている大学もあるので、留学しているといえど、英語の対策もする必要があります。

    まとめ:努力次第で「高校留学」は大学受験に有利になる

    高校留学をしていた学生が、あらゆる点で「一般的な高校生よりも有利」ということはありませんが、留学で培った能力や英語力を活かせる入試制度や英語力を利用することで、レベルの高い大学を狙うことも難しくありません。

    ただし、帰国生入試の場合、高校での成績や英語力など、求められる基準も一般的な入試とは異なるので、各大学に合わせた対策をする必要があります。

    留学中から帰国後にかけての努力次第では、高校留学を大学受験に良い形でつなげることができるでしょう。

    「大学受験のことも視野に入れて高校留学に挑戦してみたい!」という方は、ぜひ選択肢の一つとしてフィジー留学を検討してみてください。

    この記事のあとによく読まれている記事

    カテゴリー一覧

    • フィジー中学・高校留学の体験談

      留学体験談

      フィジー中学・高校留学中の学生たちが
      学校生活・ホームステイ、留学生活での
      「生の声」をお届けします。

    • 英語学習や大学進学の情報コラム

      留学コラム

      SPFBのスタッフが英語学習や
      大学進学などの
      情報について発信します。

    • フィジー中学・高校留学のコラム

      高校生ブログ

      現地のカウンセラーによる、学生たちの
      留学レポート内容をお届けします。

    タグ一覧

    公式SNSはこちら
    MENU CLOSE
    資料請求はこちら 留学説明会お申込み ページTOP
    ページTOP