2022/10/07
高校受験で女子校を考える。海外女子校進学の可能性
このような疑問をもつ、中学生やその保護者の方は多いのではないでしょうか?
高校受験で女子校を選ぶ大きなメリットとして、「女子に合わせた教育」「男女関係なく個々を尊重できる環境」があります。
女子校と聞くと「男子のいない高校生活で、男女差別の原因になるのでは?」と思う方も多いかもしれません。
しかし実際は、共学よりも 「性別関係なく」自分のやりたいことに挑戦できる環境があります。
たとえば、男女別の教育で成績が上がる研究結果もあり、欧米では効率よく学力を上げるために、男女別の高校に進学する学生も少なくありません。
また、共学よりも、海外留学のチャンスが多いという特徴もあります。
高校受験で女子校を選ぶメリットと、実際に海外でどのように男女別教育が進んでいるのか、詳しくみていきましょう。
目次
高校受験で女子校を選択するメリット
高校受験で女子校を選ぶメリットは、下記の4つです。
- 女子が勉強しやすい環境
- 学校行事や部活動を通しての自立
- 女子目線での将来の相談
- 質の良い英語教育
女子校では、女子に合わせた授業で学力を上げる環境が整っているため、卒業後の進路決定の幅が広がります。
たとえば、特に「英語」に力を入れて、豊富な留学プランを用意している女子校も少なくありません。
また、男女格差がいまだにある日本でも、女子目線に合わせて安心して進路相談をすることもできます。
高校受験で女子校を選択するメリットを、それぞれ詳しくみていきましょう。
女子が勉強しやすい環境がある
女子校では、 「女子の脳」に合わせて、勉強に集中しやすい授業スタイルを取り入れています。
たとえば、女子の方が得意とされる「言語能力」を伸ばしやすいよう力を入れたり、苦手な「数学」をていねいに教えたりするなどです。
また、男女関係のトラブルが多くなる高校生活ですが、女子校なら安心して自分のやりたい学習に取り組めます。
学校行事や部活動を通して自立ができる
高校受験で女子校を選ぶメリットは、 男女関係なく「自立心」を育てられることです。
実は、共学校で過ごすと、無意識のうちに男女別で役割が決められていることがよくあります。
たとえば「力仕事は男子」「買い出しは女子」などのイメージがまだ強く、自ら役割を選ぶ機会があまりありません。
しかし、女子校では全員が平等に役割分担されるため、性別関係なく自分の得意とする分野の仕事ができます。
女子校で得た「自立心」や「リーダーシップ力」は、社会に出てからも有利になるでしょう。
女子目線で将来の相談ができる
進路相談では、先生から女子目線でアドバイスをもらうことができるでしょう。
たとえば、「仕事・結婚・出産」のライフバランスを考えた進路アドバイスをていねいにおこなっている女子校もあります。これは、女性の視点を大切に思ってくれる先生にしかできません。
よって、女子に合わせた将来設計を先生と一緒に行うことで、自分のやりたい夢が実現しやすくなるでしょう。
質の良い英語教育が受けられる
高校受験で女子校に行くと、「英語力」を伸ばせるメリットがあります。
理由は、一般的に女子は男子よりも「言語能力」が高いと言われていて、女子校では強みを活かした教育が受けられるためです。
3週間だけ海外女子校を体験するもの、1年間ずっと現地で過ごす長期プログラムなど、種類も豊富です。
将来グローバルに活躍したい学生は、女子校に行くことで効率的に英語力を伸ばせるでしょう。
欧米では男女別の教育が急成長!その理由
実は欧米では、男女別教育がトレンドの1つとなっています。
理由として、男女で「脳の作り」が異なるため、それぞれに特化した教育をすることで学生の強みが伸ばせることがあります。
男女別の教育に、どのような特徴があるのか詳しくみていきましょう。
引用:Why Single-Sex Public Schools are Growing in Popularity
男女別学の方が成績が上がりやすい?
実は、 男女別の高校に行くと、共学校に比べて成績が上がりやすいとされています。
「学習方法を男女別に分けて行った研究」では、男女ともに点数が伸び成績が改善された結果も出ています。
男女で「脳の発達速度」は異なるため、それぞれのペースに合わせて授業を受けられる男女別教育では、授業の吸収力が上がるでしょう。
高校の時点で学力を上げることができれば、その後の大学受験や就活成功にもつながります。
指導方法を変えることで問題が起こりにくい?
女子校では、授業内容だけでなく 「生活指導方法」も女子に合わせて行います。
男女は「体の構造」も異なるため、「色の捉えやすさ」「集中できる声(音域)」も異なるとされます。
また、生活指導時に先生にどう注意されるかも男女によって受け取り方が変わってきます。
よって、男女別学でそれぞれの性別に合わせた口調で話すことで、学生にとってストレスの少ない環境にもなるでしょう。
性差別助長の心配もある中、需要が高まる理由
男女別学のデメリットとして、「性差別の原因になるのでは?」という心配の声もあります。
しかし、実際は 「男女を気にせず学校生活を送る」ことが男女別学のメリットになるため、性差別の原因になることはほぼないでしょう。
- 男子が裁縫や料理をする
- 女子が看板製作や荷物運搬をする
このように、昔からの男女の役割分担のイメージ関係なしに、個々のやりたいことを尊重した学校生活を送ることができます。
よって、男女別教育では「男女関係なく」好きなことにチャレンジできるでしょう。
海外の女子校を受験するという選択肢
高校受験で女子校を検討している中学生や保護者の方には、「海外女子校」の選択肢もあります。
主に、下記の2つの方法があります。
- 日本の女子校に進学して交換留学
- 海外の女子校に入学して卒業
女子校の留学と聞くと「成績優秀じゃないとダメ」「一部の優秀な子が行く」イメージをもつ人も多いですが、一概にそうとはいえません。
たとえば、中学卒業後に海外の女子校に行く場合、日本のような厳しい入学試験がないため、日本よりも入学できる可能性が高まることもあります。
しかし、日本の女子校・海外の女子校など、多くの選択肢から自分に合った女子校を見つけるのは簡単ではありません。
そこで「日本の女子校がもつ留学プログラム」「海外女子校への入学」について、それぞれ解説していきます。
自分にどの女子校が向いているか、詳しくみていきましょう。
留学プログラムを利用して海外女子校へ
日本で女子校に進学してから、海外の女子校に留学をする方法があります。
主に「交換留学」と呼ばれるプログラムで、約1年間海外の女子校で、現地の学生と一緒に授業を受けます。
特に、女子校は共学校に比べて海外に提携校をもつ場合が多いので、高校生のうちに海外を経験できる可能性が高くなるでしょう。
海外高校受験で女子校へ
日本の中学卒業後に、そのまま海外女子校に進学する方法があります。
この場合、「海外女子校の卒業」を目的とするため、高校生活3年間を海外で過ごします。
3年間ずっと高校生活を海外で過ごすのは簡単ではありませんが、高い英語力と自立心が得られるでしょう。
また、海外高校を卒業することで、 「帰国子女枠での大学進学」「海外大学進学」など、将来の進路選択で有利になります。
※参考:帰国子女枠で大学受験を考えている方は必見!その方法をご紹介
フィジーの女子校で多様性を学ぶ
海外女子校との選択肢の1つが、「フィジー」という南太平洋にある島国の高校です。
フィジーは「世界1幸福な国」と言われていて、フレンドリーな国民性と美しい自然に囲まれていることから、リゾート地としても知られています。
特に、フィジーにある 「ジャスパーウィリアムズ高校」は、教育レベルが高く地元の女子の憧れの高校です。
- 授業中、指名されなくても自ら発言
- 周りに言われる前に、自分で考えて行動
このように、日本のような受け身な高校生とは正反対の学生がほとんどで、個々が自分の意見をもって授業を受けています。
また、 入学時に必要な英語力は「英検4〜3級レベル」のため、英語力が不安な中学生でも安心して海外女子校にチャレンジすることができるでしょう。
これから、高校受験で女子校を検討している中学生や保護者の方は、ぜひ選択肢の1つとして参考にしてみてください。
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