2020/12/02

【BP】高校カウンセラーより退職のご挨拶

バプロの学生のみなさんへ

 

フィジー留学に来てくれて、本当にどうもありがとう。

みんなとのお別れを前にして、一番伝えたいことです。

滞在期間の長短に関わらず、バプロで時間を共にした全ての学生の皆さんとの出会いに、心から感謝しています。

 

初めてバプロに来た時の衝撃…

絶対に日本では起きえないことが次々に起こる。

想像していたのとはまるで違う!というのが率直な感想でした。

恐らく、同じように感じた学生の皆さんも多かったと思います。

 

それでも、いろんな葛藤を抱えてそれをお互いに話したり、前向きに目標を見つけたり、自分の道を模索したり。そんなみんなの姿から、私の方が多くのことを学ばせてもらいました。

 

どんなにネットが発達しても、日本にいる友達や家族には、この国での大変さがなかなか伝わらなくて、もどかしい思いもしたことでしょう。

暑くて寝付けない熱帯夜の不快感。謎の虫に刺されて眠れなくなった夜。原因不明の体調不良や腹痛。大事なモノがなくなったこと。ルールの理不尽さに納得できない怒り。この国に来た目標を見失いそうになって、思い悩むこと。

 

学生のみんながそんな壁にぶち当たり、葛藤しながら乗り越えようとする姿を見て、自分も力になれる存在であろうと、触発されてきました。

そんなみんなの人間としての成長が、フィジー留学の醍醐味だな、と、私はこの3年間を通して確信しています。

 

本当にいろんなことがありました。

ケアモの坂を転げおちるように走って、学生を追いかけたこと。

カシミに続く獣道を、ESLの先生方と草木をかき分けてホームステイに向かったこと。

学校に来ない子の家に、何度も迎えに行って名前を叫んだこと。

部屋から出てこなくなった子の家にいき、ドアの前で何時間も語り続けたこと。

 

そして、あの一畳半ほどのキューピクルで、一人一人の話を聞いて、怒ったり泣いたり爆笑したりしたこと。

毎日が素晴らしいドラマでした。

 

お互いに、フィジーでの鍛錬の日々を、今後の人生の金の土台として、明るい人生を積み重ねていきましょう。

そして、またどこかのタイミングでお会いできたら、本当に嬉しく思います。

 

保護者の皆様には、日頃たくさんのご理解とご協力をいただき、大変にありがとうございました。

皆様の今後のご健康とご活躍を、心よりお祈り申し上げます。

 

円満 美葉

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