2021/03/20

【必見】高校留学で利用できる奨学金!おすすめ4選

高校留学をした場合、年間で200万円〜600万円もの費用がかかります。

しかし、憧れの高校留学を費用を理由にして諦めたくない。そんな人が考えるべきなのが「奨学金」という制度です。

文部科学省が2013年10月より留学促進キャンペーンとして、将来世界で活躍できるグローバル人材を育成するための支援を行っている「トビタテ!留学JAPAN」を筆頭に、政府など公的機関も積極的に高校留学を促進するようなプログラムを進めています。

「奨学金は返すのが面倒…」

「利子がついて、返すときには非常に大きい額になってしまっているかも…」

「奨学金は申請するのが難しそう…」

など心配の声をよく聞きます。

このコラムでは、安心できるおすすめの奨学金を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

奨学金とは

そもそも奨学金とはなんでしょうか。

奨学金とは、主に日本学生支援機構地方公共団体などの公的機関を中心に、経済的に就学が困難な家庭に向けて行っている制度で、入学金や授業料といった就学に必要な資金を各団体が一部融資してくれる制度のことを言います。

本来、金銭的に留学を諦めてしまっていた学生たちが、留学に挑戦できるよう組まれている「奨学金」や「留学プログラム」はたくさんあります。

利子付きの奨学金や無利子の奨学金を含め、さまざまな種類があります。

それぞれに条件が設けられているため、返済方法や金額などを含め、自分に合った奨学金を探すことが大切です。

 

高校留学で奨学金を選ぶ際に知っておきたいこと

では、奨学金をどのように選んだらよいかを簡単にご紹介します。

まず、奨学金には給付型と返済型があります。前者は留学に行くことでお金をもらうことができ、将来にわたって返す必要はありません。

逆に後者は利子自体は少ないものの、将来にわたって返す必要があります。

給付型が一概にいいのかというとそうでもありません。

給付型は申し込みの時点で高い語学力が求められていたり、留学後にプレゼンテーションを発表したりレポートを提出する必要があったり、なにかと条件が付きます。

お金の問題だけでなく、自分の語学力や熱量を考えた上で奨学金を考えることができるといいですね!

また、公的機関か民間企業かという違いもあります。

地方公共団体など地域に根ざした奨学金だと、その都道府県や市町村にゆかりがないと受給することができないのが一般的です。

地域に根ざした民間企業だと、地域に絞った奨学金が多い印象です。

民間企業だとコンペなど、大体的に奨学金の受給者を決めることがあります。

プログラムによりますが、民間企業の方が受給者の数が少なめだが受給金額は多いという印象があります。

住んでいる地域やゆかりのある都道府県によって、応募できる奨学金が違ってくるので、地域から絞ってみるのもいいかもしれません。

他にも、期間によって応募できる奨学金が違うことがあります。とくに1年未満の短期留学だと応募できる奨学金が少なくなります。

逆に、短期留学はパッケージ化されたプログラムがお得に利用できることがあります。

パッケージ化されていると期間や日程が固定であることがありますが、複数人で予約をするため、価格が抑えられています。

自分の期間や日程に応じて、プログラムや奨学金を調べてみてください。

※参考記事:【比較】高校留学の費用を国ごとに紹介!安い3カ国も厳選

 

高校留学におすすめの奨学金リスト

①文部科学省「トビタテ!留学JAPAN」

文部科学省は、2021年の東京オリンピックまでに大学生の海外留学12万人(現状6万人)、高校生の海外留学6万人(現状3万人)への倍増を目指しています。

その活動の一環として官民協働で進められているのが、このプロジェクト。

規模はかなり大きく、支援の額も非常に多いのが特徴です。

政府だけでなく、社会総掛かりで取り組むことにより大きな効果が得られるものと考え、各分野で活躍されている方々や民間企業からの御支援や御寄附などにより、官民協働で「グローバル人材育成コミュティ」を形成し、将来世界で活躍できるグローバル人材を育成します。

近年は、有名なプロジェクトとなり、多くの受験者が毎期応募することで有名です。

しかし、高校留学の場合は、まだそこまで認知されていなく、大学生の留学よりかは門戸が開いているようです。

支援額は留学先の国や期間によって大きく異なります。

ここでは、日本代表プログラム高校生コースを例に紹介します。

 

アカデミックテイクオフ(語学の習得を目的とした留学の場合)

①北米、欧州、中近東 (一部の国を除く)¥360,000
②大洋州、中南米、アフリカ、(1)の除外国¥320,000
③アジア¥240,000

 

アカデミックショート(外国語を用いて学習する)

①北米、欧州、中近東 (一部の国を除く)¥450,000〜¥955,000
②大洋州、中南米、アフリカ、(1)の除外国¥400,000〜¥890,000
③アジア¥300,000〜¥715,000

※留学期間によって支給される額は異なります。

 

アカデミックロング(現地高校への長期留学)

支給額①:授業料

留学先機関における授業料相当額

(学費・登録料)

¥300,000

 

支給額②:現地活動費(月額)
①北米、欧州、中近東 (一部の国を除く)¥140,000
②大洋州、中南米、アフリカ、(1)の除外国¥120,000
③アジア¥100,000

 

支給額③:往復渡航費
アジア¥100,000
上記以外¥200,000

ざっと見積もって30万円ほどプログラムで負担してくれるので、3週間のヨーロッパ滞在だと30万円〜50万円の自己負担になります。

自己負担する分は、海外傷害保険・お小遣い・ビザ申請費用など多岐に渡ります。

トビタテは留学計画書を書く必要があるのが特徴です。

どうして留学に行くのか、高校生なりにマインドセットして応募する必要があるので、ある程度ハードルが高いプロジェクトであると言えます。

≫トビタテ!留学ジャパンについて詳しくみてみる

 

②日本学生支援機構(JASSO)

日本で奨学金といえば最初に出てくるのがJASSO

毎年多くの学生がこの奨学金を利用しています。

文部科学省所管の独立行政法人で、「貸与型」と「給与型」を含む、様々な種類の奨学金制度を提供しています。

条件や人数は厳しい傾向にありますが、長年たくさんの生徒が利用している安心できる制度です。

高校留学に絞った奨学金はありませんが、「高校等を卒業後に海外の大学で学士号の取得を目指す人のための海外留学支援制度(学部学位取得型)」という海外の大学を目指す人向けの奨学金はあります。

最大総額約400万円/年を支給してくれ、こちらは給付型、つまり返済する必要がありません。

JASSOは他にも海外の大学進学を目指す学生向けにイベントを開催しています。

奨学金だけでなく、興味のある人はそのようなイベントに参加してみてもいいかもしれません。

 

③日本政策金融公庫(JFC)

日本政策金融公庫(JFC)も、高校留学におすすめの奨学金です。

日本政策金融公庫(JFC)「返済型」の奨学金を取り扱っています。

その資金は修業年限が原則6ヵ月以上で、中学校卒業以上の方を対象とする教育施設が対象で、学校納付金以外にも、

・学校納付金

 →入学金、授業料、施設設備費等
・受験にかかった費用

 →受験料、受験時の交通費・宿泊費等
・在学のため必要となる住居費用

 →アパート・マンションの敷金・家賃等

・教科書代
・教材費
・パソコン購入費
・通学費用
・修学旅行費用
・学生の国民年金保険料

などをカバーしています。

家庭の状況に応じて金利・返済期間・保証料の優遇がありますが、基本的に利子のついた返済型の奨学金です。

JASSOとの併用ができるので、給付型と返済型の奨学金を使い分けることで、お金に困ることなく留学することができます。

 

④ICC高校留学

オーストラリア・ニュージーランドに留学する高校生を対象に、奨学金を給付している団体です。

正式には「ICCグローバルリーダー高校留学奨学金」という名前で、25年以上高校留学を促進してきた、由緒ある団体が運営しています。

以下詳細をまとめました。

留学期間留学開始から1年間
留学先

オーストラリア1校

ニュージーランド9校

 

①特待生

年間学費(1年分)およびICCサポート費用の一部が免除される奨学金コース
免除額130〜150万円程度
対象者4名

 

②準特待生

年間学費の1/2相当およびICCサポート費用の一部が免除される奨学金コース
免除額50〜75万円程度
対象者8名

 

ICC高校留学は長期留学の奨学金を扱っている数少ない団体で、高校留学最中の奨学金を狙うのであれば、応募してみてもいいかもしれません。

合格者は例年数名しかおらず、難易度の高い選考になるので、十分な対策が必要です。

 

まとめ:高校留学での奨学金選びは慎重に

奨学金と一括りにしても、たくさん種類があります。

自分の留学や経済状況とあうのがどの奨学金や留学プログラムなのか、しっかり下調べする必要があります。

また、お金については親子での話し合いも大切です。返済型の奨学金は、低い利子で貸してはくれますが、将来自分で返済していかなければなりません。

いずれにしろ、奨学金は留学に参加する前からしっかり調べておく必要があります。

この記事が、参考に憧れの留学をするには、どういう風にお金を工面する必要があるか考えるきっかけになれば幸いです。

※参考記事:【比較】高校留学の費用を国ごとに紹介!安い3カ国も厳選

 

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